著者・勝山さんは真鶴育ち、湯河原在住の絵本作家です。
『風が生まれるところ』には、真鶴や湯河原、そして定期的に訪れた小笠原諸島の海や山の風景が描かれます。そして絵本作家でありながら、ヨガの講師でもある勝山さんの綴る、おだやかで心に寄り添う言葉たちが並びます。
読み終わるとヨガをした後のような、心の深呼吸ができる絵本です。
デザインは、真鶴出版が創業当初からお世話になっている髙田知香さん。
表紙は「ドイツ装」と呼ばれる、本の表紙に厚紙のチップボール紙を貼り付けた装丁にしました。まあるく真ん中に穴を開けて、千帆さんの絵が見えるようにしています。今回も東湘印版さんの全面的な協力により、一枚一枚手作業で仕上げています(初回220冊分は、私たちが仕上げました!)。
手に取ると、じんわりとあたたかい気持ちになります。
勝山さんの構想・制作開始からは実に18年(!)、真鶴出版としては制作に4年の歳月をかけて完成しました。長い時間がかかってしまいましたが、その分、その間につくった制作物から学んだことを、その都度反映させることができました。4年前の真鶴出版では決してつくれなかったものです。
まだまだ落ち着かない日々が続きそうですが、そんな日々に寄り添えるような一冊になったと思います。じっくりと、長く大切に届けていきます。
-----------『風が生まれるところ』詳細-----------
発売 2021年7月4日(日)
価格 2,420円(10%税込)
サイズ A5サイズ
ページ数 48ページ(4色)
発行所 真鶴出版
絵と言葉 勝山千帆
編集 川口瞬
デザイン 髙田知香
印刷 東湘印版株式会社
PUR製本 株式会社渋谷文泉閣
ドイツ装 東湘印版株式会社